モキュは地質の知識をより深めるために広島大学中央図書館の地質書架に連日ひそかに通って本を読んでいる。ある日、背後に他人の視線を感じる。振りかえってみると老人がモキュを見ている。老人は熱心に地質の本を読んでいるモキュに興味を持ち、「広島大学で地質を勉強したいか」と声をかけ、地質を教えてやってもいいとまで言う。とまどうモキュを館内の老人の私室へと招き入れる。老人はジオ博士と名乗り、広島大学地学教室の生き字引であると言う。ジオ博士は長年、難解と言われる西南日本の構造地質学の謎について研究しているのだった・・・。
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作者のコメント
モキュは地質の知識をより深めるために広島大学中央図書館の地質書架に連日ひそかに通って本を読んでいる。ある日、背後に他人の視線を感じる。振りかえってみると老人がモキュを見ている。老人は熱心に地質の本を読んでいるモキュに興味を持ち、「広島大学で地質を勉強したいか」と声をかけ、地質を教えてやってもいいとまで言う。とまどうモキュを館内の老人の私室へと招き入れる。老人はジオ博士と名乗り、広島大学地学教室の生き字引であると言う。ジオ博士は長年、難解と言われる西南日本の構造地質学の謎について研究しているのだった・・・。